2008年7月23日水曜日

Webのラボ業者

Web の制作会社は、成果物を納品して、その後の運用やサポートを請け負うだけじゃなくて、クライアントが主体的にプロジェクトに参画できるような作業環境の整備に、もっと力を注いでもいいんじゃないかと、最近思うんですよね。

なんならそれ自体、きちんとしたサービスメニューに仕立てて、売りものにしてもいいのかもしれないですよ。

たとえば、キックオフミーティングが済んだら、その日のうちに、ちょいちょいっと簡単な設定をするだけで、クライアントと制作会社(複数になるかもしれない)の担当者がアクセスできるメーリングリスト、チャット、Wiki、スケジューラ、ToDo管理アプリ、ファイルストレージ、Web I/F つきデータベースなんかを一式、みみをそろえて提供できる。

それから、CMS、ブログ、BBS、お問い合わせフォーム、メール一斉配信アプリ、空メール応答システム、アクセス解析ソフトなんかの、サイトの構築や運用にたいてい必要とされるようなものもちゃんとついてきたりして。そこらへんはもう、いちいち作ったり、調達したりしません。

それがスタートライン。いきなり、そこからスタートできる。その上、プロジェクトのパートナー、アドバイザー、実行部隊として、 ディレクターとプログラマーとデザイナーの3名で1組の制作チームを、好きに使っていいですよって。

うーん、いんちきくさいですね。いくらするんでしょう?

でも、半分本気なんです。正直、極端に押し進めればそういう話になるようなプレッシャーを、お客様筋から感じることが多いんですよね。Wiki、プロジェクト管理ツール、Web I/F つきデータベースのあたりは、クライアントによっては、もう実際に提供しています。

それで、さあ、そこから始められるようにするんで、"テーブル・フェーズ"は早めに切り上げて、もうプロジェクトのゴール設定の段階から、ばんばんプロトタイピングしていくような、そういう進め方でどうでしょうねっていいたい。

やってみなきゃわかりませんね、といったり、いわれたりすることも多いこの仕事ですから、やってみることのコストが最小になるように、なんとか"標準セット"をこしらえて、実際にやってみる体験をパッケージにして提供できないかな、と思うわけです。クライアントからみれば、外部にラボを持つかんじでしょうか。 

そうだ。たしか、面白法人カヤックが、そんなようなスタンスの営業をやっていたような。御社のラボになります!みたいな。違ったかな。

けっして、お安くはないでしょうし、会社としてもスケールしにくいスタイルだとは思うんですけどね。ただ、そんなことになったら、なんだか、じつに良心的に仕事ができて、とても気持ちがよさそうな気がします。

-----------------
sent from W-ZERO3

1 件のコメント:

takahashihideki さんのコメント...

関係ないですけど、w-zero3からメールでエントリーを投稿しているので、どうもリンクを書くのが面倒で。今のところ、外部へのリンクはひとつもなし。よくないですね。