2008年8月27日水曜日

ネグリとハートのコモン

Blogger にメールでエントリーを投稿できなくなっちゃった件、トラックバックというかバックリンク?をもらって、まとめサイトを作ってくれてる人がいることを知りました。
リンクはりたいんですけど、どうにもこの、今そのまとめサイトがみつからない。 W-ZERO3 の Opera でも IE でも、パーマリンクにバックリンク表示されないし。ググっても出てこない。あした会社にいったらリンクはります。
ここ最近の Blogger の障害をまとめるよ!!
http://inoshiro.blogspot.com/2008/08/blogger.html
はりました。
そんなわけで、そのまとめサイトで、少なくともこれが Blogger v.s. W-ZERO3 という狭い話じゃないことがじゃないことがわかりましたし、同じように悩んでいる人がいることに、正直、なんだか心強いものを感じました。まったくありがたいことです。
ここんところ、アントニオ・ネグリとマイケル・ハートの「マルチチュード」って NHK ブックスから出てる本を読んでるんですけど、それにコモンって概念が出てくるんですね。いや、ささやかすぎるかもしれないけど、これこそ、まさにそのコモンの一端なのかなって思いました。

コモンっていうのは、なんていうか、こう、政治経済社会全体を股にかけた、いろんな人間活動の基盤となるような共有財とでもいうんでしょうか、知識とかコミュニケーションの機会とかも含めて。
コモンといえば、われわれの界隈では、レッシグのクリエイティブコモンズが有名ですけど、それもその一部として含まれるかんじですね。
で、それが、端的にいえば今の悪としてのグローバル資本主義に対抗する手口の、ひとつの軸になるんだ、みたいな話なんです。
彼らがいうコモンの反対は私有でも専有でもプロプライエタリとかでもなくて、搾取なんですよ。で、搾取ってのはたんに奪われるっていうのとも違っていて、取られるほうも進んでそれに参加しなくちゃいけないような状況としてあるんですよね。
それの、洗練された最新バージョンとしてアメリカ主導のグローバリズムがあって、うっかりしてるとそれでいいなんて人も増えちゃうんだけど、そこには程度問題があって、悪い方にはいつまでも貧困と暴力が残ってしまうよ、と。
左翼ですよね。でも、ネグリなんて既存の左翼のことなんかけちょんけちょんで。左翼の本来は、つねに現状を未完成とみたてて、ひっきりなしに改善の努力を怠らないってことだとすれば、敵の洗練に対抗してこっちもどんどん洗練していかなくちゃ!。ってことなんでしょう。
そんなのを読むと、ハッカーだとかギークっていわれるような人たちがいて、たいていはそれぞれの勤め先を持ちながら、でもコモンの方を向いてどんどん更新を続けていく Web のある世界って、ずいぶんとすてきなもんだよなあと改めて思いますね。はじめに書くプログラムがみんな Hello World!っていうのもかっこいいですよね。
Web ディレクターだって、livedoor のみなさんとかね、惜しみなくコモンに財をもたらしてくれてますもんね。もちろんあれは 企業 PR の一貫なんであって、そういう意味ではぐるっとまわってコモンの反対が目指されてるんだなんて言い方もできるかも知れませんが、仮にそうだったとしてもべつにいいじゃありませんか。どういう下心があったってコモンへの貢献はげんに行われているんだし、むこうの搾取とおなじように密やかに、それと知られず浸透して、気づいたときにはもう外せなくなってるって、それもネグリとハートのいうコモンの特徴なんだと思いますよ。












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