2008年9月9日火曜日

先行する50エントリー

それなりに名の通ったスポンサーの受託仕事ならともかく、自主企画でWebアプリを開発して、それで世の中にリーチするってのはなかなか難しいもんです。アクセスはさっぱりなのに、広告やアフィリエイトの引き合いだけは集まったりして。

図々しくもいったんそのWebアプリ自体が持つ訴求力を棚に上げさせていただいて考えると、なにしろ、まずはじめのとっかかり、ユーザーの流入口を確保するのが難しいです。まず、はなばなしくお金はかけられないとして、とりあえずニュースリリースを出してみるとか、検索ボットにくまなくクロールしてもらうようにするとか、ディレクトリ型の検索サービスや、ジャンルによってはランキングサイトに登録するとか、あとは恥ずかしながら自分でソーシャルブックマークに登録してみるとか、なんてくらいではとてもとてもってかんじです。

思うに、そういうのは、それこそたんなる参加申請に過ぎなくて、流入口の確保、っていうかまず獲得してから確保ですね、それにはもっと継続的な、Web アプリの開発と同じくらいリソースをかけた活動が必要なのかもしれませんね。

そうすると、やっぱり力をいれるべきなのはスタッフブログなんじゃないかなと思います。スタッフブログといっても、リリースのアナウンスやサポートをやるってだけのものではなく、その Web アプリに関連のあるテーマのうんちくエントリーを精力的にアップしていくみたいな。もう Web アプリのリリース前から、企画段階の進捗にあわせて。

企画の段階では、いろいろブレストをやったり調べものをしたりするわけで。たとえば、ユーザー参加型のクイズサイトを作るって場合なら、テレビのクイズ番組の歴史を調べたり、既存のクイズサイトを集めたり、クイズにしておもしろそうな雑学ネタを集めてためしにクイズを作ってみたりすると思います。それから、クイズサイトとしてどんな機能があったら面白いのか、出す側、解く側の気持ちになってみていろいろ考えるでしょう。そういうのを全部ブログに書いちゃう。

一説によれば、あるテーマで50エントリーも用意すれば、SEO が一応完成するそうです。 たしか、livedoor ディレクターブログにそう書いてありました。完成っていうのが、どういう状態かよくわかりませんけど、でも、仮にクイズ好きの人たちが一定の層として存在するとして、その層にリーチしようと思うなら、Web アプリがぽつんとあるよりも、そういう、内容として幅を持たせやすくって、外部ともつながりやすいブログみたいなもののほうが確かに有利なように思えます。もちろん、ちゃんと読んで面白くなくちゃだめですけど。

それに、企画段階のいわば遠心的な活動の成果が、実際の開発の段階まで生き残る割合ってそんなに高くないもんだと思いますけれども、そういうプロモーションの一環として役にたてられるなら、これは無駄もなくなっていいじゃありませんか。ほんと捨てるところがないね、ってかんじで。


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