女の子の3枚はそれぞれシーンが違うんだけど、どれも、なんていうか、単純にSMILE! LIFE! ってかんじじゃないんですよね。線路を挟んで向きあってたぐるなびの忘年会の広告みたいに、そんなに元気いっぱいって印象をこっちにぶつけてくるようなのじゃなくて。
むしろ個人的にはちょっとせつないようなかんじ。いや、なんかいい年して急に甘っちょろいことを言い出しちゃってみっともないんですけれども。
一枚はちょっと季節はずれの砂浜で、女の子は向こう向きに座ってて、フレームには入っていないけど、たぶん隣に一緒に座っているだろう人に笑いかけているところ。それを、微妙な距離感でななめ後方から見下ろすようなアングル。
他の二枚も同様、視線が合わないどころか、はすに見下ろすか見上げるかで、なんとなく他の誰かと楽しそうに座ってる/立っている彼女を、こっちは逆に立って/座ってるかしてチラ見してるようなかんじなんですよ。これは、あれでしょ、片思いの思い出アングルでしょ、なんて思いついちゃいました。たんにぼくがかわいそうな人なだけかも知れないですけど。
いやいや、きっとそうだよ、そうやってこっちを焦がれるような不安定な気持ちにさせといて、そこを見計らって商品を刷り込んじゃう。焦がれる気持ちを商品の上に転移させて、はぐらかされるような女の子の写真とは対照的な正面を向いて愛嬌たっぷりの車の写真、ここでしっかり受け止めちゃう。いや、もう、あられもなく受け止められちゃいますよ。
って、LIFEって女性ターゲットの車でしたね。それじゃ、そんな片思い癖のついた男の心をよろけさせても仕方ないですね。でも、ぐるっとまわって、そんなふうにチラ見されるほど輝いているわたしのSMILE! LIFE!ってことなのかもしれませんね。もう勝手にしろってかんじですね。しかし、広告ってのは、それくらいたくらんで作られるものでしょう。
Webサイトでも、ウェルカムメッセージとして、トップページに派手なビジュアルを乗っけることが多いですけど、案外まだ、そういう人の心の機微を狙ってくるようなのって見かけないですよね。車の広告でいえば、よくて、いい車がいい景色の中を走ってんなーレベルのとか。○○、誕生。とかいって。見栄えのクオリティ即訴求みたいな。
予算の関係もありますけど、しっかりたくらんでSMILE! LIFE! みたいなのもやってみたいですよね。甘酸っぱいやつとか。そういえば、あんまり甘酸っぱくないですよね、Webって。しょっぱいのはいっぱいありますけど。
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