そういうものに立ち向かうとき、たとえば、ちょっとだけでも Perl (ローカルファイルが取り扱えて、テキスト処理に向いている言語ならなんでもいいんですけど)が書けて、正規表現がそれなりに使えたりすると、それはまさに身を助ける芸になると思います。
ま、あんまり深みにはまって険しい道に迷い込むと、思いもよらない大けがをして、逆に仕事を増やしたりして、あとでその道のプロたちに生兵法!と叱られたりもするんですが。
ただ、そういうのは、一種の文房具としてとらえるべきだと思うんですよね。Web の制作現場における読み書きそろばんですね。リテラシーです。
結局、なんだかんだいって、 Web って、ユーザに見える部分も、見えない部分も、われわれのような Web 制作プロダクションが影響を及ぼせる範疇に限れば、ほとんどがテキストでできあがっているわけじゃないですか。
そしたら、ムチをふるってこいつをうまく操れるようになることこそが、売れるスキルの第一になるってもんです。
だから、その制作の全行程になんらかのかたちでコミットしなければいけない立場の Web ディレクターであってみれば、そうした文房具を実際に使いこなしながら、テキストのココロをつかむことに少しでも長けようと思って、けっしてバチはあたらないと思うんですよ。
むかし野球少年だったころに読んだ、たしか小学館の野球入門で、広岡達郎がいってました。「上手くなりたかったらゴロの心をつかめ」って。それを読んで子供心にいたく感心した覚えがあります。つかむのはゴロじゃなくてゴロの心なのか!っていって。
テキスト処理は、文字コードの問題やヒューマンエラーの問題なんかがいろいろ入り交じって、いつもとり損なう気まぐれなショートゴロのようなかんじがして、ぼくのような半可通には、やっぱり、その心がつかみたくなってくるもんなんですよね。
Web ディレクターという立ち位置からは、とかく成果物を実際に構成するHTML、CSS、Javascript に目がいきがちで、下手するとそれでうまくなっちゃって、事実上のマークアップエンジニアみたいに使われてしまったりもしますが、それよりも、テキストの心をつかむほうが、はるかに優先すべきことのように思います。
というわけで、ぼくは、Web ディレクターにも、「はじめてのPerl」を一読されることをおすすめします。
この本には、そのココロのことが書いてあるように思うんです。
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