2008年8月13日水曜日

入門シリーズ

きのう書いたエントリーで、おもわず少年野球入門なんて出してしまいましたが、そういえば、Web サイトでやってみたいもののひとつに、そういう、子供の頃に読んだいわゆる入門シリーズがあります。

ぼくは、書籍の、特に単行本みたいなのは、 Web よりいまの本の形態で流通するほうが読みやすいし扱いやすいと思うんですけど、入門シリーズについては、 Web でやると本とはまた違ったよさが出せるんじゃないかと思うんですよね。

昔の話ですが、Windows95 が出た頃、ぼくは雑誌の編集をやっていて、当時はまだそれなりに珍しかった PC ユーザのお宅拝見みたいな特集をやったりしてたんです。

そのとき取材した人にダンスのインストラクターがいて、彼にこれから PC をどんなふうに活用していきたいかって聞いたら、ダンスのステップのパターンの最小単位を10秒とか20秒とか動画に撮って、それを何百円とかで売れるようになったらいいな、と。

ダンスのテクニックって、最初はそういう短い単位で繰り返して身につけていくものだし、そういうサイズの、いってみれば超ミニな教材を流通させることができるってあたりが、PC ならではだと思うんだよねーとかいってました。

これを聞いたときは確かにそうだなと思って、もちろん記事にもしましたし、その後もおもしろいアイディアだよねって友達なんかにけっこう話したりもしていたんですが、いまやYouTube とかで、そういうサイズの動画の流通なんて当たり前になっちゃいましたもんね。彼のステップがそれで売れるのかどうかはともかく。

で、入門シリーズの場合、そのへんに、Web でやることの合理性がひとつあると思うんです。

それから、なんにしても入門者っていうのは、基本、心細さとともに存在するわけですから、その周辺には、ユーザコミュニティが発生する温床があるはずですし、さらに、入門者におすすめの道具やグッズ、あるいは、関連スポットなんていって、スポンサーも非常に近くにいると思うんですよ。自由にダイナミックにスポンサードを受け入れられる可能性という点も、書籍より Web のほうが有利なところでしょう。

コンテンツのつくり方のイメージとしては、ナントカ編っていろんなテーマでくくられていても、基本的には、書籍でいえば見開き単位のTIPS集だとおもうんですよね。

だから、あの、GoF のデザインパターンとか、サイドメニューで紹介している「デザイニング・インターフェース」もそうですけど、そういうTIPS=ソリューションごとに、いわゆるパターン言語で書くってのはどうでしょうね。

たとえば、

■ソリューション名
■ソリューションの概要
■ソリューションが解こうとする問題
■ソリューションの詳しい解説
■ソリューションの具体例
■注意点、ありがちなミス

こういうフォーマットにしたがって、動画や図版なんかもたっぷり使いながら、ソリューションごとにコンテンツを組み立てていきます。

野球入門なら、内野守備編で、ダブルプレー、二塁ランナーの牽制、ランダウンプレー、かくし球、なんてかんじのソリューションが、上のパターンで解説されてるんです。

そういうかんじで、つり入門とか、マジック入門とか作る。

デザインは、小学館の入門シリーズのテイストをいただいちゃうってのもあるかもしれないけど、ここは、Number とか Tarzan みたいに気取ったかんじでもいいかもしれませんね。

で、ソリューションごとに、いろんな人がコメントを書けるようになっていて、いやその打撃理論はもう古いとか、もう、けんけんがくがくで。

おすすめグッズやスポットのカタログや関連リンクなんかもついて、さらに、そういうソリューションごとのページにスポンサーがついてたりついてなかったりするっていう。バント処理はミズノで、バックホームがナイキとかね。

あと、当然考えられることとして、そういう入門シリーズを制作するCMSを一般に開放しちゃうとか。マグロ漁入門なんて、ド迫力のすごいのがアップされたりして。

.. なんてのができたらいいなあ。


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