2008年10月7日火曜日

もしもインディーズバンドだったら

もし、今、自分があと20歳くらい若くって、バンドなんかやっていて、おれたち天才とかって盛り上がってたら、ひょっとして、メジャーデビューしたいなんて思わないかも知れないですね。

たぶん MySpace かなんかに曲やらライブ映像をばんばんアップして、 ファイル数や容量に制限があるんなら、載せきれないぶんはYoutube にでもアップして、あと、Onpoo とかも最大限活用して、それで少しでもたくさんの人に自分たちで作った歌を聞いてもらおうってことでいいじゃん、なんていって。チラシにはQRコードを載っけて、自分たちの曲の着うた(R)をダウンロードしてもらえるようにして、その場でどんな曲をやってるのかすぐわかっちゃうようにしてね。権利関係なんてどうでもいいし、もちろん全部無料で、きっと、その時分なら、金儲けなんて汚いとかいって粋がってるはず。あ、でも聞きかじりで、やっぱりクリエイティブコモンズで、なんてことは言ってるかもしれない。

当然、ブログもやるでしょうね。なんていうか、常にメイキングみたいなやつ。新しい曲ができたら、ギターと鼻歌のデモの段階で公開して。それで、スタジオに入るたびに録音して、アレンジが固まっていく様子をブログにアップしていくとか。最初は歌詞もちゃんとついてなくて、歌詞は歌詞で言葉を選ぶのにいろいろ悩んでる途中のも載せてね。どうだろ、これ、なんて聞いちゃったり。あと、今日は曲が仕上がるぞなんて日のリハの様子は、全編 UStreamでストリーミング配信ですね。

そしたら、なんかそういうことがやりやすい練習スタジオはないかな、なんて思うでしょうね。特別なセッティングをしなくても、リハの様子は全部録音録画できてて、練習が終わった後、ネットもデータの編集環境もばっちり完備のミーティングルームで、今日のデータをサーバーにアップしつつ、反省会なんつって。

さあ、自分たちは天才、が大前提ですから、やってる音楽はもう最高。そうすると最高なわりに、いまいちお客が増えないのはどういうわけだってなことになって。あとは、こう、自分たちの音楽をできるだけたくさんの人に聞いてもらうには?って、バンドのプロモーションについて考えていくことになるでしょう。

でも、なんかいいインディーズバンドはいないか、とかいって、いつもそんなのを探しているような音楽に飢えたやつなんて、まあ、滅多にいないんで、結局は、誰かに強く薦められたとか、他のバンド目当てでたまたま行ったライブの対バンがよかったとか、その店にあったチラシで気になったのがあったとか、それこそ、出会い頭のバイラルでしか広がらない。

だから、たぶん、インディーズバンドのポータルサイトとかランキングサイトとかには、あんまり期待できなくて。むしろ、たとえば、そういう出会い頭で気になったときの深堀りのしやすさとか、人に薦めたいときの紹介のしやすさがモノをいうわけだろうから、そういうプロモーションツールを持つことこそがまずは第一だよねってなって、そういう意味で、MySpace、YouTube、 Onpoo なんかを使い倒しつつ、さらに、いつもメイキングなブログを更新していこうと、きっとそんなことを考えるだろうと思います。

音楽産業は音源の配布と演奏の興業とそれらの宣伝から成り立っているわけですけど、いまやメジャーの産業によらなくても、そんなかんじで、音源の配布と宣伝のところは済んじゃって、そうすることで、もう少し世間に広くリーチできるミュージシャンのみなさんも結構少なくないんじゃないかな、なんて思います。

アメリカでの MySpace の立ち上がりにドライブをかけたのは、そういうセンスによるところが大きかったみたいですし、Onpoo が excite と組んでやろうとしていることも、そのへんに着眼してのことでしょう。

課金までできるみたいですね。可能性としては、それで"成り上がる"ことだってできるわけですよね。

あとは、ライブハウスやスタジオとかの設備ビジネスが、そうした流通とプロモーションのことも視野に入れたサービスを開発してくれると、だいぶ開けてきそうな気がしますね。

むかしバンドやろうぜなんて雑誌がありましたけど、今やるとしたら、その手の特集が多くなりそうじゃないですか。
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