Webでも、そういうインジケーター的な要素をデザインすることは結構あって、野球のあれを見習って真似したいなと思ったりします。
逆に、そういうインジケーターもので、これはどうなんだろうなと思うのが、JRの車両のドアの上にある液晶パネル、次の駅や路線図を表示しているあれですね。あれは、ごちゃごちゃで、不揃いで、美しくない。わかりにくいことはないんで、機能性としては問題ないと思うんですが、でも、もっとすっきり、もっとわかりやすくすることができそうな気が、見るたびにするんですよね。
JRの駅構内のさまざまな標識や案内板の類のデザインはどれもよくできてるのに、なんであれはあんなにダメなんだろうって。
あれ、表示エリアが大きく上下に分割されていて、面積としては、上が1/3、下が2/3くらいですね。
あらためて表示内容をよく見てみると、上が現在の状態の確認、下がこれからのアクセスのヒントって具合に、上下できれいに役割分担ができています。
▼上
・運行の種類、各駅とか急行とか
・行き先
・次の、ただいまの駅
・何号車
・時間
▼下
・さまざまな粒度、着眼点の路線図
・乗り換え案内
・どちらのドアが開くか
・乗車位置、停車位置と駅構内の関係
(ほかに乗車上の諸注意も)
この整理は、情報デザインとしてはいけてると思うんです。これがうまくいっているので、けっしてなにがなんだかわからないってことにはなってないんですよね。
問題なのは視覚的なデザイン処理。
まず、とにかく無駄な罫線、囲み、色の塗り分けが多くて、見る者によけいな負担をかけています。そういうのを全部とっぱらっても、配置と余白に気を配りさえすれば、今できているチャンクが崩壊するようなこともないはずです。
それからたぶん、上側のレイアウトがあんまりうまくできていない。
左上隅に運行の種類、右上隅に車両番号、右下隅に現在時刻、そして中央に終点と次の駅名ってなってます。目をとめる場所が4ポイントもあるんですね。
たとえば、運行の種類、車両番号、現在時刻を、なんかシンボリックなアイコンでもつけて、左側に小さくコンパクトにまとめてみたらどうでしょう。
そして、行き先と次の駅、停車駅については残りのスペースを大きく使って、交互に表示してみたらどうでしょう。
すると、目をとめる箇所は左右の2ポイントだけになりますし、左側が常時表示エリア、右側がアニメーションエリアとなって、画面に対する注意の配分に戸惑うようなこともなくなると思います。
あとは、色が1〜2色多くて、強調してるつもりが全体を散漫にしているだけ、みたいな配色もありますね。運行の種類の黄色がそうだと思います。黄色って各駅停車の色で、快速がオレンジ、特別快速が赤ってなるんですけど、この色分けは比較対照がないとあまり意味ないですしね。
まずは、そのあたりの修正をプロトタイプで確認してみたいって、そんなことを思いながら電車に揺られて、今、これを書いています。
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