2008年10月22日水曜日

サイトの裏にメモを書く

Web サイトの運用を続けていくと、制作過程では見過ごしてしまったさまざまな欠点が少しづつ露わになってくるものですよね。あー、なんであのときそこに思いが至らなかったかなー、なんて。

理想的には、日々改善の精神で取り組みたいわけですが、限られた予算、人的リソースではスケジュール化された更新ルーチンをこなすので精一杯。見直し、改修は他日に期してToDoリストに書いておけ、ってなことになりがちです。

そのへんはいかんともしがたいところです。でも、これが、ToDoリストに書き加えることまで面倒くさがっちゃったりするんですよね。それもたしかに人情だろうけど、プロなんだからそこは頑張れ、なんていってね。でも、そういう ToDoリストは毎日書くものじゃないから、引っ張り出してくるのにけっこう骨が折れたりするのもまた事実なんで。

結局、そういう気づきは実際の画面を目の当たりにして生まれてくるものだろうから、その場でちょこっと、みたいなかんじでメモを残していけたらいいんじゃないかな、なんて思います。指摘したい箇所をくだくだしく指し示す手間も省けますしね。

たとえば、Wikipedia のノートみたいかんじとか。あれって、サイトの各ページにはまっしろな"裏"があって"表"に関するメモを好きに書いておけるという、そういう、裏書きメタファーですよね。

しかし、全部のサイトを Wikipedia みたいに作るわけにもいかないし。ファイル納品ってのもあるわけで。

じゃあ、あるサイトとまったく同じリンク構造をもっていて、ページが一対一で完全に対応する Wiki を別に持つってのはどうでしょう。サイトの裏 Wiki とかいって。

その Wiki のページは、対応するページのスクリーンキャプチャ、対応するページに含まれるリンクのリスト、そしてメモ欄からなっている。スクリーンキャプチャやリンクは専用のボットがクロールしてとってくるんです。

リンクをクリックすると、リンク先のページに対応する Wiki のページが表示される。

リンクのリストは、アンカー以外のインライン要素と、子孫にアンカーを含まないブロック要素を取り除いた DOM ツリーにしたがって表示されて、グローバルナビとかローカルナビとか、それなりに元のページのナビゲーションデザインを反映した状態で見ることができる。

一方、スクリーンキャプチャをクリックすると、対応するページが表示される。裏に戻れるナビゲーションが入ったフレームつきで。

サイトのあるページの URL を指定すると、対応する Wiki ページがすでに存在していればそれが表示されるし、なければ、新規に対応する Wiki ページが作られる。Wiki ページにリストされたリンクを辿っても同じこと。そうやって、求めに応じて、どんどん裏ページ、裏サイトが作られていく。裏ページへのアクセスはもちろん要認証でスタッフオンリー。

それでクライアントにも、何かお気づきの点がありましたら裏に書いておいてください、とかいうわけです。

あるいは、そういう Wiki を作成するサービスを一般に公開してみちゃうとか。勝手裏サイトを作るサービスなんていってね。

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