2008年10月17日金曜日

求人情報レビュー

求人情報掲載サービスもいろいろあって、うちの会社もときどき求人情報を出しますが、それぞれそれなりに値が張るわけで、そうそう、あちこちに出せるもんじゃないですよね。

いつもA社に出していたのを、ためしにB社に替えてみると、応募してくれる人たちの傾向もちょっと変わるね、なんて思ったり。求職するほうも、そんなにたくさんの求人サイトにアンテナを張りめぐらすなんてわけにはいかないでしょうしね。

そうすると、求人情報アグリゲーターみたいなのがあったら、求人するほうも求職するほうももっと幸せになれるんじゃないか、求人サイトだって流入口が増えて喜ばしいんじゃないか、ニュースとかと違って、読んでおしまいじゃないわけだから、アグリゲートされて価値が外部に流出するってこともないだろうし、おお、これって三方一両得?とかって思うんですけど、きっとそうはいかないんですよね。

まず、これの価値は網羅性にこそあるわけで、各求人サイトにマッシュアップ向けのAPIが揃っているならいざ知らず、あちこちのサイトをスクレイピングしてがんばるシステムをつくって回すのには結構バカにならないコストがかかるでしょう。だからって広告モデルなんていいはじめたら人のフンドシで金を稼ごうとするんじゃない、なんて怒られるに決まってるし。

それから、やっぱり、求人サイトが嫌がるでしょうね。アグリゲーターで探して、各求人サイトの末端の情報ページにディープリンクって経路ができちゃうと、サイト内での表示位置、表示面積にもとづく価格体系が脅かされてしまう。あと、ひょっとすると、求人側としては、どこかひとつの求人サイトに情報を掲載すればよくなるので、二股三股がなくなって、全体の市場規模が小さくなっちゃうかも知れない。なんて。

でも、じゃあ、アグリゲーターじゃなくて、こういうのはどうでしょう。

今の職場に漫然と不満があって、ヒマさえあればあちこちの求人情報を見ている Web ディレクターがいて。なかなか踏ん切りがつかないもんだから、結局、来る日も来る日も求人情報を漁ってはため息をつく毎日。でも、その人の求人情報を見る目はどんどん肥えていくし、また厳しくもなっていく。その上で、日々、ああ今もし転職するとしたらここに応募してみるな、なんて思ってる。そのうち、ただそう思ってるだけってのもなんなんで、いいと思った求人情報を出してる会社のことをちょっとネットで調べて、どこに惹かれたのかを簡単なコメントにまとめて、求人情報ページのURLをブログにアップしはじめて...。

ブログのタイトルは「今転職するならココだ!Webディレクター求人情報レビュー」とかいって。これ、転職を考えてる Web ディレクターならちょっと見てみたくなるんじゃないですか。それで、この人がやがてジョブボードみたいなので稼ぎはじめても誰も文句はつけないでしょう。

なんでこんなことを考えたかというと、ひとつ前のエントリーにコメントをつけてくれた   Web人さんのサイトを拝見して、なるほど、こういうのっておもしろいかも、と思ったからなんです。

Webデザイナー求人情報館
http://jo-ho-you.com/web/
Webデザイナーの仕事を募集している会社を紹介。転職、就職、派遣、新卒、未経験等あなたにピッタリの仕事が見つかるはず。

これですね。説明文はWeb人さんにお送りいただいたものです。

ただ、これ、もし求人サイトの許諾をとってないとすると、無断転載で怒られちゃう可能性もあるんじゃないでしょうか。ちゃんと許諾をとっていらっしゃるとのことです。憶測で勝手なことを書いてしまい、誠に申し訳ありませんでした。(2008/10/29 追記)

いや、個人的には、これで誰かが得をすることはあっても、損をすることはないはずだし、むしろ社会に貢献してるといってもいいくらいのすばらしい企画だと思うんですけど。

やっぱり、そういうつまらない突っ込みを避けるためにも、転載部分が公正な慣行と正当な範囲内の引用になるよう、求人情報レビュー、求人情報評論家の草分けっていう路線で攻めてみるってのはどうでしょう。


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