2008年7月25日金曜日

ソーシャルサマリー

今日、本屋で「超訳『資本論』 」って本をたまたま手にとったんです。資本論第1巻の各章に書かれていることを要約して、さらに初心者向けの解説を試みたってかんじの内容でした。

これですね。

超訳『資本論』
http://www.amazon.co.jp/%E8%B6%85%E8%A8%B3%E3%80%8E%E8%B3%87%E6%9C%AC%E8%AB%96%E3%80%8F-%E7%A5%A5%E4%BC%9D%E7%A4%BE%E6%96%B0%E6%9B%B8-111-%E7%9A%84%E5%A0%B4-%E6%98%AD%E5%BC%98/dp/4396111118

ぱらぱらっと見ただけなんで、ちゃんと紹介はできないんですけど、資本論みたいに、いちいち小難しくって、しかも長大で、でも、名著で、みたいな本を、一冊丸ごとという単位ではなく、章とか段落ごとに要約して、それを元の本と同じ順番で読むっていうのは、けっこうおもしろそうだなと思いました。

で、思い出したんですけど、山形浩生が、まさにそのとおりのことをケインズでやってましたね。

これです。

ケインズ『雇用と利子とお金の一般理論』要約
http://cruel.org/econ/generaltheory/

こういうのを、みんなで力をあわせてやるのはどうでしょうね。ソーシャルサマリーとかいって。

要約する対象を特定して、みんなで思い思いの要約を登録していくんです。

まずは、対象の特定が問題ですね。一定のルールが必要。もう思い切って、対象を岩波文庫に特定しちゃうとか。サマってうれしいのはそのへんでしょ。

それで、Amazon での当該書籍の URL と、要約の範囲が、岩波文庫版では何ページから何ページにあたるのかを明記して、要約を書く。

そうすれば、集まった要約を本ごとにまとめて、順番に並べられる。

同じところの要約が重複しても構わない。むしろそのほうがおもしろそう。

書くのは、あくまでも要約。勝手な解説は書かないこと。でも註はつけられるようにしますか。個人的な思いのたけはそちらで発散していただく。

Wikipedia と違って要約文の編集権は投稿した人のみに限る。あの人の要約はいつもすごいね、なんて、サマり上手、要約名人みたいな人が出てきて、みんなから称賛されるような場になったほうが、この場合は、よさそう。でも、註は誰でもつけられるようにしよう。

あと、Wikipedia の見出し語になっている語句は自動リンクで。

読むほうからするとですね、Amazon みたいに書影がダーッと並んでね、ただいまの要約率60%なんて出てる。で、クリックすると目次が表示されて、目次にそって、投稿されたサマリーへのリンクがリストされている。

目次は、Amazon からスクレイプできるかな?目次部分は Wikipedia 風にみんなで編集してもいいですね。

いったんいずれかのサマリーページにアクセスすると、前後のサマリー、同じ範囲のサマリーへ自由自在に移動できる。このへんのナビゲーションシステムは工夫のしどころですね。livedoor リーダー 並の使い勝手がほしいところです。

それから、サイトとして、Amazon アフィリエイトに参加していて、稼げたら、本ごとにサマリーを書いた人で山分けとか。いや、稼げたお金は全額、なんかの募金とかに寄付するのがいいな。まあ、微々たるものでしょうけど、なんとなく、気持ちはいいでしょう。そういう、志のある、無償の文化事業ってかんじがいいですよね、こういうのは。

岩波みたいな本格派だけじゃなくて、ナントカ新書みたいに、ふつうに考えるとそれ以上要約する必要もなさそうな、軽いのでやってみるのも面白いかもしれない。

章や項ごとに要約したら、みんな1行か2行の、身も蓋もない断言だらけ、それだけ並べてみると、わけのわからないアフォリズムか、予言の書みたいになっちゃって大笑いとか。

あともう、まんがとかね。サマライズではなくて、ノベライズとして楽しむ。

そんなかんじで、硬軟おりまぜて。

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